1952年5月6日、両親の母国であるシベリアのクラスノヤルスクで生まれ、その後、リトアニアに移住。
幼い頃、近所の飛行場に離着陸する飛行機を見ているうちに飛ぶことに興味を持ち始める。
学校卒業後、整備士として働いていたが、やはり操縦への興味は頭から離れず、リトアニアのカウナス飛行クラブで曲技飛行の訓練を始める。
たぐいまれな飛行センスと才能をもち合わせていた彼はみるみるうちに頭角を現し、ナショナルチームの一員に選ばれることになる。
1982年、その素晴らしい飛行技術とエンジニアとしての腕がスホーイ設計局の目に留まり、当局に請われてスホーイ開発に携わることになる。
彼が作り上げた傑作機の数々(スホーイ26,29,31)は、その後、エアロバティックス世界大会のアンリミテッドクラス参加機の大半を占めるようになり、開発に携わったユルギスやロシアチームのメンバーはヨーロッパ選手権やエアロバティックス・ワールドグランプリで数々の勝利を収めることとなる。
これらの傑作機は今日でも活躍しており、2003年フロリダ州レイクランドで行われた世界大会でも優勝している。
今日のアンリミテッド・エアロバティックスの飛行スタイルは、リトアニア人のStepas Arishkevichiusとユルギスが、ソビエトチーム在籍時代、互いに技術を競い合いながら発展させたもので、70年代のリトアニアスタイルの影響を強く受けている。
カイリスホイールやスモールループなど、いくつものオリジナルマニューバーを考案し、飛行機でのホバリングや、プロペラ機で初めてコブラに成功するなど、様々な功績を残してきたユルギス・カイリス。
彼の持つ強みは、アンリミテッド・フリースタイルエアロバティックスを得意とし、彼自身と新型機の可能性を常に追求し続けていることにあるといえる。
彼が頭の中に思い描いていた機体を体現したのが最新のオリジナル新型機Jukaであり、彼は今、この機体のチューニングに余念がない。